自由に空を飛び回りたい。(24歳男性)
- Universal Air
- 2019年7月20日
- 読了時間: 4分
更新日:2022年10月21日
はじめて操縦桿を握ったときの感覚が忘れられず、自由に操縦桿を操りたいと強く思ったTさん。そして、強い意志を貫かれ、ヘリコプターを自由に操縦できるようになりました。

ーーどうしてライセンスを取得しようと思ったのですか?
何より操縦が楽しいからです。訓練を受ける以前、観光飛行でヘリコプターに、それも操縦席に乗せて頂きました。何度か操縦桿を触らせてもらいましたが当然のことまともに飛ばせませんでした。
しかしこの時の体験が強烈に印象に残り、この制御の難しい機械を操ってみたいと思うようになりました。また、身体能力が問題ない事も後押しとなりました。
私は視力を矯正しているため、以前は航空機の操縦士は半ば諦めていましたが矯正視力でも航空機の操縦ができることを教えて頂きました。
現状取得しているのは自家用機操縦士のみですが、いずれ事業用操縦士の免許も取得
したく考えています。
ーー費用はどうされたのですか?
少々恥ずかしい話ですが、両親に学費から供出してもらいました。両親曰く、私はあまり学費がかからなかったため、自家用の訓練費用は出せるとのことでした。
ちなみに今後、私はタービンヘリコプターの訓練や事業用操縦士の免許に挑戦しようと考えています。今後の訓練費用のために、今現在は給料を貯金にまわしています。
ーーお休みはどのように取られましたか?
私は仕事柄数ヶ月常駐で仕事に入り、その分の休日をまとめてとるので期間はある程度とれました。但し、一度の休暇は一ヶ月ほどなので必然的にブランクは発生します。 間を開けると復帰の度にリハビリの様になりました。個人的にはブランクを開けず一気に行うかブランクを短くする事を勧めします。
ーー初めて操縦桿を握って空を飛んだ感想は如何でしたか?
ヘリコプターの訓練はまずホバリング、それと等速等高度での飛行から始まります。 私も例外にもれず一人でホバリングできるようになるまで数時間かかりました。初めて飛んだ時は恐怖と焦燥感でとても楽しむ余裕などありませんでしたが出来るようになった瞬間の達成感と高揚感は鮮明に記憶に焼き付いています。
ーー初めて単独飛行(ソロフライト)をした感想はいかがでしたか?
航空機は覚えることが多いうえ、無線は英語です。記憶はできても身についた実感などなく、単独に出る前は本当に不安でいっぱいでした。事故には至りませんでしたが、実際にソロに出ても小さなミスは頻発しました。しかし、先にも記しましたが完了した後の達成感は計り知れないものがありました。最終的に別の空港までソロで飛んでいきますが、ここまでくるととても楽しかったです。
ーーライセンスを取得された感想はいかがですか?
現時点で、取得してから自発的にフライトを行なっていないのでヘリパイロットになったと言う意味では未だ実感がありません。しかし最初の山場は越えました。何より『苦難は過ぎ去った』とゆう感慨が大きいですが、今後の訓練をどうするか、どこに飛んで行こうか等、訓練前は考えられなかった事が次々浮かんできて楽しいです。

ーー1番苦労した点は何でしたか?
私はこれまでにまともに英語を勉強してこなかったので当初はこれを懸念していましたが、それ以前に対話が苦手で自分から話す気概がなかったので今思うとコミニュケーションが一番首を締めていたと思えます。英語は今でも流暢には話せませんが、一ヶ月も滞在すればある程度覚えます。
インストラクターは必要な単語や言葉は教えて下さるので あとは話し、話しかける気概を持っておくことが大事だと思います。これは半ば自らの悪癖を矯正する様なものだったので私は苦労しましたが・・・。
ーー今後ライセンスを取得希望される人へ何かアドバイスはありますか?
先にも書きましたが知識や経験に関しての準備は要りません。あれば助けになりますが、こちらが折れない限りどこまでも付き合ってもらえます。あとはなるべく早く訓練や環境に慣れまることでしょうか。どうしても普段と比べて環境や考え方が大きく変わりますので。それと移動手段(ウーバー、レンタカー等)は予め確保しておくと便利です。買い出し程度なら必要ありませんが、観光等遠出に重宝します。
ーー最後になにかありますか?
拙い感想ですが、参考の一端となれば幸いです。 私もヘリパイロットの端くれとして、航空業界への入門を歓迎します。

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